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収録している4つの要点

  1. 目的は、日本の靴下産業の永続
  2. 安さでは売らない、狙うのは真ん中の7割
  3. 発注せず、情報を共有する
  4. SNSを強めることが、リアル店舗を守る

「タビオは潰れたって構わない」 靴下一筋の社長が、自らSNSに入る理由

ダイヤモンド経営者倶楽部 関西サロン 講演レポート
講師:タビオ株式会社 代表取締役社長 越智勝寛氏
演題:「タビオの店舗改革とSNS&OMO経営戦略」
開催:2023年2月21日(関西サロン) 会場:ザ・リッツ・カールトン大阪【要確認】

靴下専門店は、世界でも日本にしかない。00:03

講演はこの一言から始まった。タビオは靴下専門店「靴下屋」「Tabio」「Tabio MEN」を展開している。タビオの越智勝寛社長が語ったのは、ものづくり、価格、店舗、そしてSNSまでを貫く一本の考え方だった。目的は「日本の靴下産業の永続」。SNSの運用もその延長にある。

靴下だけで商売する、という変わった店

ヨーロッパにも靴下専門店はありそうに見える。越智氏によれば、存在しない。パリとロンドンに出した店は、現地では「ものすごく変わったお店」と見られているという。00:22〜00:52

競合が少ない市場。越智氏はこれを「ブルーオーシャン戦略に近い形」と表現した。00:59

日本で作る。品質は二つに分ける

最初の考え方は「作る国が経済発展するのではないか。だったら日本で作ろう」というものだった。会長から受け継いだ考え方だと越智氏は語る。01:20〜02:17

品質は、社内で二つに分けて議論してきた。

  • 工業製品としての品質:破れにくい、針が混入しない、洗濯で柄糸が抜けない。末長く履ける品質。
  • 数値にできない品質:出来上がりの風合い、肌触り。

二つを混ぜると「会長がいいと言ったから、この数字でOK」といった話になり、品質を語れなくなる。立派な皿でも料理を載せて割れては意味がない、という例えで越智氏は二分する理由を説明した。04:22〜04:53

適正価格は「工場も、店も、当社も儲かる」こと

タビオは、糸の値段から逆算して価格を決める。「値段決めで商品を作っていない会社」だと越智氏は言う。05:39

原材料が上がれば値上げし、下がれば値下げする。価格で売ってきた会社ではないため、値上げしても枚数があまり変わらない商品があった。販売量が上がった商品もあったという。05:44〜06:16

安ければ靴下は買ってもらえる、ということは当社は全く考えていないということですね。06:23

工場も儲かり、フランチャイズも儲かり、当社も儲かる状態を適正価格と呼び、値切りはしない。MD(商品担当)が安すぎる交渉をしていれば社長でも気づくので、注意すると語った。06:30〜07:12

狙う層についても話があった。越智氏の見立てでは、100人のうち30人は安いものを好み、30人は高いものしか買わない。残る70人は時代やトレンドでどちらにも転ぶ。タビオはこの間の7割を取りにいく。高級品の会社ではない、と越智氏は繰り返した。08:43〜09:10

目的は「タビオの永続」ではない

タビオの永続ではなくて、日本の靴下産業そのものの永続。09:46

会長が立ち上がったのも、日本の靴下産業の衰退に歯止めをかけるためだった。そのうえで越智氏はこう述べる。

タビオは潰れたって構わない。靴下産業さえ永続するんだったら、名前なんか変わってもいい。11:17〜11:23

最終的には、各国の人が自国製の靴下を誇りを持って履ける協力工場を世界各地につくりたいという。中国ならメイド・イン・チャイナだ。現在は日本製を海外へ出している段階だ。10:52〜11:13

店を見る、海外を見る

講演では写真とともに店舗が紹介された。

吉祥寺の路面店は、入口をカジュアル、奥をビジネススタイルにした作りで、手前にスポーツソックスの柱がある。レディースとメンズは10年ほど前から入口を分けた。レジに並ぶのが恥ずかしいという声があったためだ。サーバーでつながった刺繍機を置き、ある店で刺した柄のデータは、つながった別の店でもすぐ呼び出せる。12:16〜14:03

デベロッパーから「靴下屋ではなく、もう少し高級感のある店で」と求められた場合は、「Tabio」の名前で出す。銀座シックスの店がそれにあたる。高級といっても価格差は200円ほどで、糸代が上がった分だという。15:13〜15:56

海外は、パリのマレ地区とロンドンのニール・ストリートに店がある。アメリカは実店舗を持たず、ウェブだけで進出している。16:38〜17:39

工場に発注しない「タビオネットワークシステム」

講演の中盤で、越智氏は図を使って仕組みを説明した。一般のものづくりの会社は、本部が企画し、工場に発注し、納品を店に配る。売れた情報は本部が握る。

タビオは立ち上がりの1回目だけ発注し、以降は店頭の売上と在庫の情報を工場にすべて流す。

注文はせずに、工場は売上と在庫状況を見て、自ら入荷してくださる。21:05〜21:12

実現には工場との信頼が要る。越智氏は自分の車で工場を訪ね、「お母ちゃん」のような工場の人と軽口をたたき合う仲だという。

下請けさんではないです。協力工場さんです。22:09

中元・歳暮や飲み会といった付き合いは禁止している。22:26〜22:31

社長がSNSに入る。マーケターに丸投げしない

後半は、OMO戦略とSNS運用の話に移る。越智氏は、BtoBだから、BtoCだからと分ける時代ではないと語った。22:33〜22:53

運用の現場はこうだ。

  • X(旧Twitter)、Instagram、YouTubeをすべて運用している
  • YouTuber3名を採用した。うち1名は、フォロワー300万人の女性ダンサー
  • 公式アカウントは14個。1号から14号まで担当者に渡し、「好きに呟いてくれ」と任せている
  • 投稿は「5件から10件」だけがルール。「今日は疲れた」「こんな買い物をした」といった日常も書いてもらう

炎上したときだけ助けに入る。悩んだときも同じだ。社長は口を出さず、担当者に任せる。23:03〜27:05

一方で、越智氏自身もSNSに飛び込んでいる。

自社でやるべきだというのが僕の持論です。27:43

マーケターや外部業者に任せると、使う側の社長はお金だけがかかる。専門家でもない人に投げるくらいなら、まず自分が触って分かる状態になる。それが社内の人選にも効くという。27:15〜27:51

その理由は、ここでも「日本の靴下産業の永続」に戻る。インターネットで靴下のブランドが弱い会社と思われれば、新しい値段訴求の会社に置き換わりかねない。SNSとネット販売の強化が、リアル店舗を守ることにもなる。坪数のないネットは、工場の経営にも寄与できる、という。28:01〜28:50

質疑応答から

Q.ネットワークシステムとSNSの強みが、OMO戦略にもたらす相乗効果は?29:05

SNSでは急に話題が動く。越智氏は、大谷翔平選手が試合中にはいていた赤い靴下が話題になった例を挙げた。店舗が開く時間にはお客様が押し寄せ、店頭もネットも在庫が尽きたという。

即時対応が必要で、海外に発注していては間に合わない。日本の場合はこうなる。

僕が見た瞬間、原糸メーカーさんも、工場さんも、同時に見れるんですね。31:23

話題になったと分かれば、工場が勝手に動いて、注文しなければ、となる。日本企業でやってきてよかったことだと越智氏は語った。30:50〜31:54

Q.BtoB企業にとってSNSとは?34:33

BtoBの会社でも、パッケージを変えるとき、あいみつを取るときに、まずインターネットで検索して比べる。そこに充実したホームページがあり、社員がSNSで発信していれば、企業の信用度が上がる。34:44〜35:12

飲食店は、食べログに載っていなければ忘れられてしまう。評価が2.1でも載りたいと思う。越智氏は、この例えを引いて、企業の信用がSNSやホームページの使い方で問われる時代になっていると語った。35:19〜35:42

ホームページが10年前のままの協力会社には、こう勧めている。パートさん1人でもいいから担当をつけ、今日あったことや子育ての大変さを書いてみては、と。「女性が働きやすい会社なんだ」と思われるだけで、取引先からの信用は変わる。35:48〜36:14

多分、皆さん数年後やってます、普通に。36:50

Q.媒体ごとの使い分けは?36:56

越智氏は、頻度・クオリティ・リアリティの3つを軸に、媒体ごとに優先順位を変えて担当者に伝えている。

媒体 優先順位
X(旧Twitter) 頻度 → リアリティ → クオリティ
Instagram クオリティ → 頻度 → リアリティ(「少し嘘っぽくてもいい」)
YouTube リアリティ → クオリティ → 頻度(ステルスマーケティングが嫌われるため)
TikTok XとInstagramの中間

37:14〜38:10

まとめ

靴下の店をつくり、工場に情報を流し、社長自身がSNSに入る。越智氏の話は、手段こそ別々に見えて、どれも「日本の靴下産業を残す」ためのものだった。ものづくりの会社が、売り場と発信をどう結ぶか。講演のダイジェスト動画は、DFC公式YouTubeチャンネルで公開されている。

靴下で日本の産業を残す

タビオの店舗改革とSNS&OMO経営戦略

タビオ株式会社 代表取締役社長 越智勝寛
ダイヤモンド経営者倶楽部 関西サロン講演(2023年2月21日)

※本稿は講演の録画を文字に起こし、話し言葉を読み物に整えたものです。内容の追加はしていません。聞き取れなかった固有名詞・数字は省いています。

第1章 靴下専門店は日本にしかない

先ほど、靴下の専門業は世界でも日本にしかない、というお話がありました。店舗を構えた専門店で言いますと、靴下屋と当社の2つしかありません。ヨーロッパならありそうな気がしますが、存在しません。当社はパリとロンドンにも店を持っています。

日本ではイオンさんやゆめタウンさんにも入らせていただき、ファミリー層にもご愛顧いただいています。ところがヨーロッパへ行くと、靴下だけで商売しているものすごく変わった店と見られます。靴下の専門店は、それほど珍しい存在なのです。

ある意味、ブルーオーシャン戦略に近い形です。そのことを念頭に置いて、お話を聞いていただけたら助かります。

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第2章 日本で作るという考え

まず、当社が考える日本製と品質についてご説明します。これは会長から受け継いだ考え方です。会長は昨年度、事故で亡くなりました。引き続き私としても、この考え方を皆さんに説明していきたいと思っています。ほかのビジネスを否定しているわけではありません。当社の姿勢はこうだ、という前提で聞いてください。

海外で生産して国内で販売し続けた場合、日本はどのような国になるのか。社内でよく議論しました。作る側が海外にあり、買う側だけが日本になる。経済が発展するのは、作っている国ではないか。それなら日本で作ろう。これが当社の最初の考え方です。

ただ、それだけで日本の消費者の皆さんが満足されるわけではありません。当社はこの道を選ぼうと決めて進んできました。

第3章 品質を二つに分ける

品質とは何か。これも社内でよく議論しました。品質は、工業製品としての品質と、ものとしての品質の二つに分けて話してきました。たかが靴下にそんなものがあるのか、と思われるかもしれません。

一つ目は工業製品としての品質です。長く履いても破れにくいこと。針が混入していないこと。穴が開いていないこと。柄を優先した結果、履き心地が悪いということがないこと。洗濯をすると柄糸が抜けてしまうことがないこと。末長く履いていただける品質です。

ただ、消耗品でもありますから、いつかは朽ちます。人によって違い、かかとから薄くなる方もいます。私の場合は足が大きく、大きい靴のサイズが好きなので、ゴムがちぎれて終わります。

もう一つは、工芸品とまでは言いませんが、出来上がったものの風合いや肌触りです。言葉にできない、数値にできない品質にこだわってきました。

この二つを混ぜてしまうと、会長が「これはええな」と言う、では数字を出せ、会長がOKしたものはこの数字と同じだからOKしろ、という話になります。それでは品質は語れません。立派なお皿でも、料理を載せると割れてしまうのでは意味がない。そうならないよう、品質を二つに分けて考えてきました。

第4章 適正価格とは何か

三つ目は適正価格です。このところ原油高、原料高、原糸高がありました。皆さんも価格がどうなるか気になると思い、この項目に挙げました。当社自身は、実はあまり気にしていないのですが、あえて説明します。

当社は以前から、糸の値段があり、それを工場で作っていただき、工場に利益を取っていただいたものを卸してもらい、逆算して価格を決めて販売してきました。値段を先に決めて商品を作る会社ではありません。ウールの価格が上がれば値上げし、翌年に下がれば値下げしていました。

今回は上げ幅が大きく、値上げした商品がありました。それでも、もともと価格で売ってきた会社ではないため、売上や枚数があまり変わらない商品がありました。気合を入れて販売してくれた販売員のおかげもあり、販売量が上がった商品もあります。

安ければ靴下は買ってもらえる。当社は、そうは全く考えていません。

品質と適正価格について言えば、工場さんも儲かる、フランチャイズさんも儲かる、当社も儲かる。この状態を適正価格と呼んでいます。そして、値切りはしません。量を買うから安くしてほしい、といった交渉が一般にはあると思います。力を使って押さえつけるような交渉をする人がいれば、厳重に注意します。当社のMD、つまり商品担当が工場さんにそういう交渉をした場合も、安すぎれば、私でも気づきます。そうならないよう、適正価格を守り続けています。

日本の消費者の皆さんは、本当に安物が好きなのでしょうか?コロナ前から景気は悪いと言われていました。それでもゴルフ場へ行けば、ファッションも、持っているクラブも、プロかと思うほどの方がプレーしています。本当に安物が好きなら、ウッド1本でプレーしてもいいはずですが、そうはなりません。

サッカーソックスは2,400円します。高いか安いかは考え方によります。スポーツ専門店が作った靴下と、靴下専門店が作ったスポーツソックスとでは、観点が違います。滑り止めの部分から足に当たる部分まで、全て計算して作っています。日本の方は適正価格に正直なのではないか、と私は思います。

100人のお客様がいるとして、30人は安いものが好きかもしれません。30人は高いものしか買いません。間の70人は、時代やトレンドに応じてどちらにも転びます。これが日本の市場ではないか。当社はこの間の7割をしっかり取っていこう、と考えています。決して高級品を作っている会社ではありません。適正価格で、価格訴求に屈さないことを続けてきた会社です。

第5章 目的は日本の靴下産業の永続

当社の目的は、日本の靴下産業の永続です。タビオの永続ではありません。日本の靴下産業そのものの永続を考える中で、タビオが存在します。日本の靴下産業の衰退に歯止めをかけなければいけない。そのために会長は立ち上がりました。

歯止めという意味では、今は歯止めがかかっています。生産拠点は日本にあり、タイツは富山、四国、九州など各地にあります。水がきれいな場所には染めの工場があります。そうして、何とか歯止めをかけている状況です。

その上で、日本の靴下産業の発展に尽力しようと、靴下の専門店、ウェブ販売、日本製商品の海外進出を掲げています。海外進出はもう一段階あります。まだ実行していませんが、公開しています。今は日本製を出していますが、将来的には、中国の方には中国の誇りを持ってメイド・イン・チャイナの靴下を履いていただく。イギリスの方にも、誇りを持って履いていただく。そういう協力工場を世界各地につくりたい。これが最終的な目的です。

ですから、タビオは潰れたって構わない。靴下産業さえ永続するなら、名前が変わってもいいし、どこかに買われてもいい。もっといい会社ができたら、その傘下に入ってもいい。ただ、私が作って返すほどのいい会社があるかと言われれば、ございませんとも言えず、続けてきました。

お店はイオンさん、ルミネさん、ららぽーとさん、駅ビルさんなど、出店できる場所には出させていただいています。今はウェブ販売が大きなキーワードですので、そちらに尽力しています。

第6章 店舗を見る

女性の方はよくご存知ですが、男性にはご存知ない方も多いので、店舗を紹介します。

これは吉祥寺店です。左側がレディース、奥がメンズです。路面店で、天気の良い日に撮影したので自然光がよく入っています。メンズは、奥へ行くほどビジネススタイルになり、入口はカジュアルです。手前にスポーツソックスの柱があります。スポーツから始まり、レディース、メンズと進む作りです。大きなサイネージにはスポーツの映像が流れ、こちらはレディースのサイネージポスターです。

刺繍機もあります。お客様の目の前で刺繍をします。サーバーでつながった刺繍機で、データがサーバーに蓄積されています。吉祥寺で刺繍した柄が、つながった店ならどこでも呼び出せます。たとえば長崎の店で、先日注文のあったチームのロゴを出してほしいと言えば出ます。以前はフロッピーディスクやインターネットでデータを送っていましたが、今はQRコードを読むくらいの速さで、すぐに刺繍ができます。

この靴下売り場が、ほとんどの店舗で売上の中心になっています。最近は、入口が違う合併型の店が増えました。レジは一つです。以前は、入口がレディースで奥がメンズ、またはその逆でした。奥がレディースだと、レジに並ぶとき男性は恥ずかしい。入口がレディースだと、メンズのお客様は入ってこない。そこで10年ほど前から入口を分けています。これが最近の、完成形に近い路面店です。

次に、「Tabio」という名前の店舗です。雰囲気が少し違います。靴下屋ではなく、もう少し高級感のある店で出せないかと、デベロッパーに呼ばれた場合に出しているのが、この業態です。銀座シックス店はその一つです。ヨーロッパの方は、タビオという名前の店舗として見られます。そのため、ここはあまり靴下屋らしくせず、ファミリーの方が入る雰囲気にもしません。お土産や、少し上質なものを置いています。

上質と言っても、価格は200円くらい違うだけです。先ほどの適正価格の話で、糸代が上がっているだけです。工賃は変わっていません。細い番手の糸や、毛足の長い原料を使ったものが多くなっています。この業態は、あまりたくさん出店していません。

第7章 海外展開

これは海外店舗で、パリのマレ地区の店です。もとは100年以上前の物件で、馬肉屋さんの跡地だそうです。この道をまっすぐ行くとロンドンの店があります。待ち合わせ場所として有名な場所です。

ロンドンのニール・ストリートは、コベント・ガーデンの駅にあります。『マイ・フェア・レディ』で、イライザが最初に市場で踊っていましたね。あの市場がコベント・ガーデンです。そこから出てくる通りに、この店があります。

アメリカは、実はウェブだけで進出しています。BtoBにも取り組みました。雑誌社さん、Yahoo!さん、Amazonさんなどで当社の商品を展開して、認知度を上げていく狙いです。コロナで2年ほど遅れましたが、今年からBtoC戦略に切り替え、お客様に直接販売していこうというのがアメリカ戦略です。

次は中国です。卸してほしいという中国の方がおられ、卸しました。2回目はものすごい注文が入り、3回目はその倍、4回目は10倍になっていました。どうやって売っているのだろうと思ったら、きちんと店を作って売っておられたのです。日本が恥ずかしくなるほど格好いい店が、中国にあります。ゼロコロナ政策もあって店数は減りましたが、ゼロコロナが終わったらもう一度出店しよう、という形です。ネット販売を始めたところ、中国には独身の日があり、日本の工場を全部使っても足りないほどの注文が来る可能性があります。そこで早急に、先ほどお話しした、中国の方に誇りを持って買っていただくメイド・イン・チャイナの商品を作るモデルを、中国でも築こうとしています。

第8章 タビオネットワークシステム

ネットワークシステムの特徴は、契約生産をしないこと。企業の方から工場に発注しないこと。工場は自ら生産管理をすること。その代わり、あらゆる情報を共有すること。言葉にすると分かりづらいので、図にしました。

一般のものづくりの会社やフランチャイズビジネスの会社では、本部が企画をして、工場に発注します。発注の情報が上の段で、工場から納品されてくる流れが下の段です。納品されたものを本部に一括で入れ、そこから店に送ります。店で売れた情報は、本部が握ります。このやり方で回っている会社は多いと思います。

当社は、立ち上がりの1回目だけ発注します。それ以降は基本的に、店頭の情報を工場さんに全部流します。その代わりに商品を供給してもらう。私たちが売上と在庫を見ているとき、工場も同時に見ています。注文はせず、工場が売上と在庫の状況を見て、自ら入荷してくださる形です。

これは簡単ではありません。工場さんとは、友達づきあいのような関係です。最近Twitterにも上げていますが、私は自分のミニクーパーでよく工場を訪ねます。行くと、自分の家に来たかのように迎えてくださるお母ちゃんのような方がいて、「暇そうですね」と声をかけ合います。私は関西人ですから、お互いに嫌味しか言いません。それくらい仲の良い、一心同体の関係です。

当社の専属工場ではない工場さんとも、同じつもりで、家族ぐるみで付き合っています。下請けさんではありません。協力工場さんです。当社の理念に同調してくださった工場さんと取引しています。MDも工場さんに偉そうな口はききませんし、お歳暮やお中元、飲み会といったものは一切ありません。禁止しています。

第9章 OMO戦略とSNS

OMO戦略のお話です。今日はBtoBの企業の方もBtoCの企業の方もおられます。うちはBtoBだから、BtoCだけれどこういう事業だから、と分ける時代ではない。そのことを認識していただけたらと思います。

当社は、Twitter、Instagram、YouTubeをすべて運用しています。YouTuberを3人雇用しました。YouTuberだけでは生計が立ちにくいという事情があったためです。1人は、フォロワー300万人のダンサーの女性で、入社されています。3人は得意なことが違うので、動画編集のスキルを合わせるために、遊びで自由にやってよいチャンネルを作りました。そこには私は一切口出ししません。NGもOKも出さず、好きにしてもらっています。表のチャンネルについては、アイデア出しや、GO、ストップのサインを出しています。コラボレーションを自分で持ってくることもあります。

私は今、実はこの講演をライブ配信しています。映しているのは私だけで、言葉だけです。ダイヤモンドさんにご迷惑がかからないよう、一般には見えないようにしています。

これまで私は、靴下業界で営業本部長を務め、商品本部長も務めました。商品の良し悪しは、会長ほどではないにしても、ある程度分かります。裏側で機械がどうなっているかも、よく知っています。その後、営業本部長になりましたので、デベロッパーさんのこと、各ブランドの方向性、どんなブランディングをしているかも研究しました。ルミネさんにも出店し、店舗設計のイエス・ノーも出してきました。

そこへウェブの時代が来ました。私は年ですので、分かりません。分からないなら若い人に任せる、という道もあります。けれども私は、自ら個人配信やYouTube、Twitterに飛び込みました。自分で触らないと、社内の誰が適任かが分からないからです。

「私はよく買い物に行きます」という女性に、「じゃあ図面を引いて」とは言いません。「ファンデーションにこだわっています」という人を、ファンデーション担当の部長にはしません。化学が分からないとできないこともあるはずです。ですから私は、精通する道を選びました。

本当に精通した人には敵いません。私は公式アカウントを14個持っていて、1号から14号まで、それぞれ担当者に渡しています。好きにつぶやいてくれ、と言っています。その子たちには敵いません。ただ、悩んだときや、炎上したときは助けに行きます。それだけです。バズっても嫉妬しません。

公式だからと、「おはようございます」「いつもご来店ありがとうございます」ばかりでは、誰も見てくれません。「今日は疲れた」「今日はバカな上司に残業を言われました」「今日は早く帰ります」「会社の出張中です」「こんな買い物をしてしまいました」といったことも書いてもらっています。ルールは、5件から10件書いてね、というだけです。それは、私が自分で触って知っているからこそできることです。

同業者さんの中には、見てもいないのにマーケターに任せている方が多くいます。そのマーケターが、Instagramも、Twitterも、ご自身では何もされていない。専門家でもない人に任せ、さらに業者さんに投げられて、社長さんは大金を使わなければならなくなる。自社でやるべきだというのが、私の持論です。そのために私は、自らTwitterなどを積極的にやる道を選びました。

何のためにそうするのか。日本の靴下産業の永続のためです。インターネットで靴下のブランドが弱い会社だと思われた瞬間、不必要な会社になってしまう可能性があります。新しい会社が来て、値段訴求の会社だった場合、日本の会社との取引が続かなくなります。私はこの人生をかけていますので、今やるべきことは、インターネット、SNSを強化して、ネット販売を強化することだと考えています。それをすることが、リアル店舗を守ることでもある。そう信じて進めています。

ネットには、坪数も面積もありません。工場さんの経営にも寄与できると考えて、強化しています。

これが、今私が考えている店舗改革、そしてSNSとOMOの経営戦略です。ご静聴ありがとうございました。


質疑応答

Q.タビオネットワークシステムと、SNSの強みが、OMO戦略にどんな相乗効果をもたらしていますか?

非常にやりやすく感じています。SNSのバズりとは、急にトレンドワードになり、たくさんの方が一斉に見た瞬間のことです。具体的には、あるとき大谷翔平選手が2塁でスライディングした後、靴下の砂を落としていました。その靴下が赤かった。メジャーリーグは朝方にやるので、うちの店は11時オープンが多く、開店したらお客様が押し寄せました。ネットは放送直後から動いています。店頭には赤いフットボールソックスを求める方が次々に来て、1時間ほどで品切れになりました。ネットも空になりました。

慌ててTwitterで、すみません、と投稿しました。大谷選手がはいていた靴下は、当社とは一切関係のない他社の商品でした。それを書かないといけない状態でした。

求められるのはスピードです。しかも、あっという間に忘れられます。翌日になれば、大谷選手ですら忘れられる時代です。即時に情報をつかみ、即時に対応しようとすると、海外に発注しているのはリスクでしかありません。大きな賭けになります。3か月後に大谷選手が靴を脱いでインスタグラムに上げることを、マーケターが予測できるならいいのですが、できません。当社でも100%フォローするのは無理です。それでも日本なら、まだギリギリなんとかなる。生産のさらなるスピード化を考えています。

なぜかというと、Twitterやインスタグラムは、私が見た瞬間に、原糸メーカーさんも、工場さんも、同時に見られるからです。私が見て、それから工場へ連絡するのではありません。送信の時間もなく、今見てくれ、と伝わります。バズったと分かれば、工場さんは勝手に見ていて、注文しなければとなり、実際にそういうことが起き始めています。日本の企業としてやってきてよかったことだと思います。

Q.タビオにとって、OMO戦略の根幹にあるものは何ですか?

OMOの一つ手前に、オムニチャンネル戦略があります。お客様が注文したものを店頭に受け取りに来ていただくサービスを、どうするか。量販店さんが自動レジに走っていた時期に、専門店はオムニチャンネルに近いことをしていました。ウェブで買った商品を店頭に取り置きしておく。会社帰りに駅ビルで受け取れば、送料もいりません。店頭にない商品をウェブで買い、家に送ってもらうこともできます。

そのときも、レジは全部店頭で打ってもらいます。店舗の販売員さんに、これはインターネットの売上だから、という対応をさせません。取り置きでも、物流全体を使って送るものでも、そこでレジを打つので、店頭の売上になります。店に置いていない商品の売上も、店頭につきます。そうなればデベロッパーさんにとってもプラスになりますので、応援もいただけます。こうしてまず、オムニチャンネルが完成しました。どの店でも受け取れる形が完成しました。

次にホームページを刷新し、その後SNSをすることで、店頭限定商品、ウェブ限定商品、新商品などを展開しました。新商品をSNSでバズらせてから投入する。投入した商品の売れ行きが厳しければ、SNSで何度も回して、少し人気を出す。一番効くのは、バズらせてから入れる方法です。テナントとして、そうしたことが自由にできるようになったのは、大きなメリットでした。OMO戦略の最終目的はそこでしたから、それが今、できるようになってきています。

ただ、まだ生産が追いつきません。生産のスピード化を、もう一段階見直していきます。

Q.SNSの活用と「信用社会」について。BtoB企業にとってSNSとは?

BtoBの会社でも、当社は物流などで使うことがあります。パッケージを変えようとするとき、あいみつを取ろうとするときに、まず何をするか。インターネットで検索し、他社と比較します。そこに充実したホームページがあり、その会社の社員さんがTwitterなどのSNSをされていると、見ている私たちからすると、その会社の信用度が非常に上がります。

食べ物屋さんでいえば、食べログに載っていないところは忘れられてしまうので、評価が2.1でもいいから載りたい、という状態です。私たちの事業は、その先にいます。どれだけそうしたものを使っているかによって、企業の信用が問われる時代になっています。

当社の協力会社さんにも、10年間そのままのホームページの会社があります。そこで「ただですから、TwitterだけでもInstagramだけでも始めませんか」とお話しします。パートさんの一人でもいいので担当をつけて、今日あったことや、子育てをしながら大変だったことを書く。会社にはこういう方が働いていて、女性が働きやすい会社なのだと思われるだけで、取引する会社からすれば信用度が上がります。BtoBにおいても、SNSは重要なコンテンツになってきました。

これからの社会はそうなると思います。今はその境目です。うちのような企業がそこまでしても、と思っている会社さんが7割ほど、積極的にやっているのが3割ほどでしょう。私の話を聞いて耳が痛い、偉そうに言うなと思われるかもしれません。でも、皆さん数年後には普通にやっていると思います。

Q.Twitter、インスタグラム、YouTube、TikTokなど、多様なSNSの使い分けは?

三つのテーマを設けました。頻度(フリクエンシー)、クオリティ、そしてリアリティ、つまり真実味です。この三つの順番を、媒体ごとに変えました。

Twitterは頻度を一番上にします。次にリアリティ、三番目がクオリティでいい、と担当者にはっきり伝えました。

インスタグラム担当には、写真が全てなので、クオリティを一番上にします。その次に頻度、リアリティ。少し嘘っぽくてもいいですよ、という感じです。

YouTube担当には、ステルスマーケティングが非常に嫌われる流れになりましたので、リアリティを一番にします。次にクオリティ。頻度はいつでもいいです、と伝えました。

今はTikTok担当もいます。TikTokはTwitterとインスタグラムの中間くらいで行ってほしい、という話をしています。

「タビオは潰れたって構わない」 靴下の専門店を展開するタビオ・越智勝寛社長が、店舗とSNSをつなぐ経営を語る ダイヤモンド経営者倶楽部が関西サロンで講演会を開催

― 工場に発注せず情報を共有するネットワークと、社長自らSNSに入る運用を公開。講演ダイジェストはYouTubeで視聴可能 ―

配信日:【要確認】
発信元:ダイヤモンド経営者倶楽部(運営:株式会社ダイヤモンド社【要確認】)


リード

ダイヤモンド経営者倶楽部(以下、DFC)は、2023年2月21日、会員向けの「関西サロン」で、タビオ株式会社 代表取締役社長 越智勝寛氏による講演会「タビオの店舗改革とSNS&OMO経営戦略」を開催しました(会場:ザ・リッツ・カールトン大阪【要確認】)。

越智氏は、「靴下屋」「Tabio」「Tabio MEN」を展開する経営者として、「目的はタビオの永続ではなく、日本の靴下産業そのものの永続」と語りました。講演のダイジェスト(約38分、質疑応答を含む)は、DFC公式YouTubeチャンネルで公開しています。

講演のポイント

1.適正価格は「工場も、店も、当社も儲かる」こと
糸の値段から逆算して価格を決め、値切りはしない。「安ければ靴下は買ってもらえる、ということは全く考えていない」と越智氏。狙うのは、安いものも高いものも買う中間層の7割だと述べました。

2.工場に発注せず、売上と在庫を共有する「タビオネットワークシステム」
立ち上がりの1回目だけ発注し、以降は店頭の情報を工場にすべて流す。工場は売上と在庫を見て、自ら入荷する。越智氏は協力工場を「下請けさんではないです。協力工場さんです」と述べました。

3.社長自らSNSに入り、運用は現場に任せる
X(旧Twitter)、Instagram、YouTubeをすべて運用。YouTuberを3名採用し、公式アカウントは14個を担当者に渡して任せている。マーケターや業者への丸投げではなく「自社でやるべき」が持論と語りました。

4.SNSは取引先からの「信用」の指標になる
BtoBの会社でも、取引先は検索して比較する。SNSで発信していること自体が信用を左右する、と越智氏。「多分、皆さん数年後やってます、普通に」と会場に語りかけました。

講演者コメント(講演より)

「タビオは潰れたって構わない。靴下産業さえ永続するんだったら、名前なんか変わってもいい。」
―― タビオ株式会社 代表取締役社長 越智勝寛氏

「自社でやるべきだというのが僕の持論です。」
―― 同

質疑応答(ダイジェスト収録)

  • ネットワークシステムとSNSの強みが、OMO戦略にもたらす相乗効果について
  • OMO戦略の根幹にあるものは何か
  • SNSの活用と「信用社会」について。BtoB企業にとってのSNSとは
  • X、Instagram、YouTube、TikTokなど、多様なSNSの使い分け

開催概要

項目 内容
名称 ダイヤモンド経営者倶楽部「関西サロン」講演会
日時 2023年2月21日【開始・終了時刻は要確認】
会場 ザ・リッツ・カールトン大阪【要確認】
講師 タビオ株式会社 代表取締役社長 越智勝寛氏
演題 「タビオの店舗改革とSNS&OMO経営戦略」
参加対象 ダイヤモンド経営者倶楽部 会員【要確認】
ダイジェスト動画 https://www.youtube.com/watch?v=9SpbUSlYuYk

講師プロフィール

越智 勝寛(おち かつひろ):タビオ株式会社 代表取締役社長。1997年3月に株式会社ダン(現タビオ株式会社)入社、2003年3月に商品本部長、2004年5月に取締役、2008年5月に代表取締役社長に就任(出典:タビオ公式サイト 社長ごあいさつ)。

会社概要

ダイヤモンド経営者倶楽部(DFC)
- 概要:【要確認:公式の紹介文】
- 運営:株式会社ダイヤモンド社【要確認】
- 設立:【要確認】
- 所在地:【要確認】
- 公式サイト:【要確認】
- 公式YouTube:「ダイヤモンド経営者倶楽部」チャンネル

タビオ株式会社(講師の所属)
- 本社:大阪市浪速区難波中二丁目10番70号 なんばパークス内パークスタワー16F
- 設立:1977年3月(創業:1968年3月)
- 事業内容:靴下の企画・製造・卸・小売、フランチャイズチェーン(靴下屋)の展開、直営店(靴下屋・ショセット・Tabio・Tabio MEN)の展開
- 公式サイト:https://corporate.tabio.com/jp/corporate/
(出典:タビオ公式サイト 会社概要)

本件に関するお問い合わせ

ダイヤモンド経営者倶楽部 事務局【要確認:部署・電話・メール】

取材・掲載にあたって

  • 講演内容の引用は、DFC公式YouTube動画の発言に基づきます。
  • タビオ株式会社の名称・肩書の掲載について、講師側の確認が必要です【要確認】。

画像案(PR TIMES枠)

  1. トップ(16:9):講演中の越智氏(動画から切り出し)+「靴下で日本の産業を残す」
  2. 図表:タビオネットワークシステムの図(一般の流れ/タビオの流れの2段)
  3. 図表:媒体別の優先順位表(X・Instagram・YouTube・TikTok)
  4. 動画埋め込み:ダイジェスト(YouTube)
06

SNS一斉展開

SNSに合わせて最適化し、各SNSへ一気に展開します。縦の短い動画3本と、媒体ごとの投稿文です。

SNSは、媒体ごとに優先順位を変える51秒
BtoBでも、SNSは会社の信用になる36秒
公式アカウントは、14人に渡して任せる38秒

X-1 名言型(動画の切り抜きを添付)

「タビオは潰れたって構わない。靴下産業さえ永続するんだったら、名前なんか変わってもいい」

タビオ・越智勝寛社長が関西サロンで語った、会社の目的。

38分のダイジェスト↓
https://www.youtube.com/watch?v=9SpbUSlYuYk
#ダイヤモンド経営者倶楽部講演ダイジェスト #タビオ

X-2 仕組み型(図の画像を添付)

【講演ダイジェスト】
タビオは工場に発注しません。

・立ち上がりの1回目だけ発注
・以降は店頭の売上と在庫を工場に全部共有
・工場が見て、自分で入荷する

越智社長「下請けさんではないです。協力工場さんです」
https://www.youtube.com/watch?v=9SpbUSlYuYk
#タビオ

X-3 問いかけ型

BtoBの会社にSNSは要る?

越智社長の答えは、食べログの例え。
飲食店は食べログに載らないと忘れられる。取引先もまず検索して比べるので、発信が信用を左右する、と語りました。

質疑の全文は動画の34:33から
https://www.youtube.com/watch?v=9SpbUSlYuYk
#ダイヤモンド経営者倶楽部講演ダイジェスト

X-3は35:19〜36:17の要旨。直接引用ではない

キャプション

「タビオは潰れたって構わない」

靴下の専門店「靴下屋」「Tabio」を展開するタビオの越智勝寛社長が、ダイヤモンド経営者倶楽部の関西サロンで語りました。

目的は、タビオの永続ではなく日本の靴下産業の永続。
そのために、
・工場に発注せず、売上と在庫を共有する
・社長自らSNSに入る
・運用は担当者に任せる
という経営を続けています。

講演の38分ダイジェストは、プロフィールのリンクから。

#ダイヤモンド経営者倶楽部 #講演ダイジェスト #タビオ #靴下屋 #経営者 #SNS活用 #OMO #日本製
枚 見出し 中身(出典時刻)
1 「タビオは潰れたって構わない」 越智勝寛社長 / ダイヤモンド経営者倶楽部 関西サロン(11:17)
2 靴下専門店は、日本にしかない 越智氏の言葉。ヨーロッパでは「変わった店」と見られる(00:03)
3 品質は二つに分ける 工業製品としての品質/数値にできない風合い・肌触り(02:42〜04:22)
4 適正価格=工場も店も当社も儲かる 値切りはしない(06:30〜06:41)
5 発注しないネットワーク 売上と在庫を工場と共有。工場が自ら入荷(21:05)
6 公式アカウントは14個 1号〜14号を担当者に任せる。投稿は5〜10件がルール(26:12〜27:05)
7 頻度・クオリティ・リアリティ 媒体ごとに優先順位を変える(37:14〜)
8 講演ダイジェスト公開中 プロフィールのリンクから

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【講演ダイジェスト公開】タビオ株式会社 代表取締役社長 越智勝寛氏「タビオの店舗改革とSNS&OMO経営戦略」

2023年2月21日、ダイヤモンド経営者倶楽部の関西サロンで開催した講演会のダイジェストを公開しました。

越智氏が語ったのは、次の4点です。

1.適正価格は「工場も、店も、当社も儲かる」こと。値切りはしない
2.工場に発注せず、店頭の売上と在庫を共有する「タビオネットワークシステム」
3.社長自らSNSに入り、運用は担当者に任せる。マーケターへの丸投げはしない
4.BtoBでもSNSは取引先からの信用に関わる

「タビオは潰れたって構わない。靴下産業さえ永続するんだったら、名前なんか変わってもいい」。
質疑応答では、SNSの活用と信用、媒体ごとの使い分けも語られています。

▼動画(約38分)
https://www.youtube.com/watch?v=9SpbUSlYuYk

#ダイヤモンド経営者倶楽部講演ダイジェスト #タビオ

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BtoBの経営者にとって、SNSの発信は「信用」の問題になる。

タビオ株式会社の越智勝寛社長が、ダイヤモンド経営者倶楽部の関西サロンで語った内容を、経営の視点で3点にまとめます。

■ ネットワーク
工場に発注せず、店頭の売上と在庫を共有する。工場は情報を見て自ら入荷する。「下請けさんではないです。協力工場さんです」。

■ SNS運用
YouTuber3名を採用し、公式アカウント14個を担当者に任せる。社長自身も触り、マーケターや業者への丸投げはしない。「自社でやるべき」。

■ 信用
取引先は、パッケージや物流の見直しのとき、まず検索して比較する。そこに充実したホームページと社員の発信があれば、信用度が上がる。「多分、皆さん数年後やってます、普通に」。

目的は一貫して「日本の靴下産業の永続」。「タビオは潰れたって構わない」とまで語った経営者の、店舗改革とSNS戦略です。

講演ダイジェスト(約38分、質疑応答つき)
https://www.youtube.com/watch?v=9SpbUSlYuYk

#経営 #SNS活用 #OMO #BtoB #ダイヤモンド経営者倶楽部

タイトル案:靴下の専門店の社長が、なぜ自分でSNSに入るのか(タビオ・越智勝寛社長 講演ダイジェスト)

ダイヤモンド経営者倶楽部の関西サロンで、タビオ株式会社の越智勝寛社長が講演しました。演題は「タビオの店舗改革とSNS&OMO経営戦略」です。

冒頭の一言は、こうでした。

「靴下専門店は、世界でも日本にしかない。」

話はそこから、日本で作る理由、品質を二つに分ける考え方、工場に発注しない仕組み、そして社長自身がSNSに入る理由へ進みます。

講演の中でいちばん印象に残るのは、会社の目的についての言葉です。

「タビオは潰れたって構わない。靴下産業さえ永続するんだったら、名前なんか変わってもいい。」

自社の存続より、産業の存続。その考え方が、ものづくり、店舗、SNSのすべてにつながっています。

この記事では、38分の講演と質疑応答を、章ごとにまとめます。動画で見たい方は、こちらからどうぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=9SpbUSlYuYk

(以降は講演レポートの本文を掲載)